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小説や評論を書きつつ短歌も作っている私の読書日記。毎日出会うさまざまな本への思いを中心に、日々の出来事やその感想についても綴ります。おつきあいいただければうれしいです。

池井戸潤「下町ロケット」

先日直木賞受賞が決まった作品。ふだんはあまり受賞作品だからといってチェックしたりはしないのですが、この作品は面白そうなので買ってみました(図書館では400件も予約が入っていたので、仕方なく)。とても面白い本で、一日で読んでしまいました。いわゆる企業小説なのですが、サラリーマンのおじさん方が好んで読みそうな企業小説にありがちの生臭さがなく、さわやかな読後感です。
宇宙工学の研究者だった主人公は、ロケットの打ち上げ失敗が原因で研究職を退き、父親のあとを継いでロケットの部品を作る小さな会社の社長になります。大企業から不当に訴えられたり、特許申請した部品をめぐって圧力をかけられたりと、会社は経営難で四苦八苦するのですが、結局はそのメーカーの造った優良な部品がロケットに採用され、社員たちが打ち上げ成功に沸く場面で終わります。
日本の中小メーカーのもの造りに賭ける気概や誇りみたいなものが感じられ、とても読んでいて気持がいいです。唯一の欠点は、主人公の会社に女性社員がほとんど登場しないこと。今どきはこういうメーカーにも、やり手で魅力的な女性社員が何人かいてもいいのではないかと思うので、その点は少し残念でした。
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プロフィール

Serenie

Author:Serenie
セリーニーと読みます。東京に住む女性です。
小説や評論を書いています。短歌も作ります。
翻訳の経験もあり、訳書が一冊あります。
趣味は読書のほか、音楽・演劇・美術鑑賞など。

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