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小説や評論を書きつつ短歌も作っている私の読書日記。毎日出会うさまざまな本への思いを中心に、日々の出来事やその感想についても綴ります。おつきあいいただければうれしいです。

あさのあつこ「No.6」

あさのあつこさんは「バッテリー」が素晴らしかったので、注目していた作家さんです。
「No.6」は、今の時点で文庫化されている六巻まで読み終え、続きを図書館に予約しています。かなり待たないと読めそうにありませんが、続きがとても楽しみです。近未来の管理された「理想都市」の偽善を二人の少年が暴く過程を描いたシリーズもので、アニメ化もされているそうです。

あさのさんの作品を読んでいて感じるのは、特に少年のキャラを描くときにそうなんですが、偽善を徹底的に排して、自分の真の姿を曇りないまなざしで見つめているということです。作者にとっても、大人になる過程で知らず知らずのうちに身につけてしまった狡さや要領の良さみたいなものを捨てて、少年の純粋な心を思い出しながら書くということが必要になるのだろうと思うのです。だからこそあさのさんの作品は、ティーンエイジャーにあれほど指示されているのでしょう。自分に厳しくなければ、そういうものは書けないですよね。小手先の技術だけで書いてしまってはいけないのだと、常に自分を叱咤しつつ書かなければいけないんだろうと思います。

すごく難しいことだけど、同じように創作をする者として、一歩でも近づきたいです。
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プロフィール

Serenie

Author:Serenie
セリーニーと読みます。東京に住む女性です。
小説や評論を書いています。短歌も作ります。
翻訳の経験もあり、訳書が一冊あります。
趣味は読書のほか、音楽・演劇・美術鑑賞など。

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